市民団体活動紹介シリーズ 32 

龍ケ崎市民環境会議 文化環境部会」 2024年6月号

文化環境部会は平成16年(2004)に発足した龍ケ崎市民環境会議の一つの部会です。

龍ケ崎市の「環境基本計画」策定に参画した市民が計画実現のために立ち上げた団体ですが、20年経ちますので当時を知る人もあまり残っていませんが、現在の部会員数は10名です。

これまでの実績は市内にある巨木を調査し「お宝の木」という冊子を発行しました。平成26年~30年にかけて市内の江戸時代初期の水戸街道と江戸中期からの水戸街道調査を行い、その経路や沿道の寺社や遺物を紹介した冊子『龍ケ崎の水戸街道と古水戸街道』をまとめ発行しています。

 そして平成30年から市内に遺っている「道しるべ(道標)」調査を行い、今年度中の冊子発行を目指しています。

この調査のきっかけは“周辺の市町村にはすでに本としてまとまっているものがあるが、龍ケ崎には無い”という事でした。「道しるべ(道標)」には道案内とともに建てられた年月、建てた人々、そして重要なのは建てた目的や由来が彫られていますので、そこから当時の人々の生活範囲や信仰などを推定することができるという事です。地元の人に伺ったり、自分たちで見つけたものは江戸時代後期から昭和の始めに建てられた69基です。道路の拡張や住宅や工場の建設で失われたものも多いと思いますので元々何基あったか分かりませんが、今記録に残しておかなければ、ますます分からなくなってしまうという想いで取り組んでいます。

また、今回の調査を通じて感じるのは、地元の人でさえ道標という石造物の認識が無いことです。そのための一歩としてこの冊子が役立つことを願っています。 .

完成の暁には皆様に是非読んでいただきたいと思います。

事務局は龍ケ崎市役所生活環境課です。HPは「龍ケ崎の隠れ文化財探し隊」を検索してください。